Sigma 14-24mm F2.8 DG DN Artを買った話

人はあまりに短期間に買い物を繰り返すと罪悪感を覚えるものらしい。3月の35mm F1.4を皮切りに4月にはα9、そして5月には50mm F1.4を購入してきた。それもこれもヨーロッパ遠征が無くなったことに加え当分は出国できないことが分かったせいでもあるのだが、何はともあれ3ヶ月ほど続いた春の軍拡祭りがひとまず収束した。

かのように思われたが、どうやら日本国は親愛なる国民に10万円を下賜するとのこと。こうなればもう1本新たにレンズを購入して我が国の製造業に貢献しようではないか。そう、これは国民の義務なのだから仕方がない。うんうん。

まあなんやかんやあって都合13万円ほどが会津の地にあるカメラ・レンズメーカーに飛んで行ったわけだが、超広角レンズの決定版と名高い14-24mmが手に入ったのだから本望と言うべきだろう。ちなみに以前持っていた同社のFマウント版14-24mmはSONYの16-35mm F4.0の生贄となったのだが、今回めでたく(?)Eマウント版となってラインナップに復帰した。
しかしこの14-24mmは名実ともに別物。以前所有していたのは「14-24mm F2.8 DG HSM Art」であり総重量1kg超の巨大レンズであったが、今回の製品は昨年夏にリリースされたばかりの「14-24mm F2.8 DG DN」。何やら似た名前だが中身はというとミラーレス用に再設計され大幅な軽量化を果たしたパワーアップ版。従来の画質はそのままに3割のダイエットに成功している。その分外装は総金属製から部分的にTSC(Thermally Stable Composite)に変更となっている部分もあるが、安っぽさは感じないので個人的には全然アリだ。もちろんサイズ面でもコンパクトになっており、右に並べたFE 16-35mm F4 ZA OSSと比較してもそれほどの違いを感じない。
横から見るとさすがに取り外し不可のレンズフードのために収納時はそれなりの大きさではあるが、そうは言っても1段分の明るさの違いを考慮すれば感動モノの小ささである。

唯一の難点を挙げれば従来の円形フィルターを装着できない点ではあるが、これに関してはマウント側にフィルムホルダーが設置されている。ここに付属のテンプレートでカットしたフィルムを挿入することでNDフィルターなどが利用できる。さらに専用設計のガラスフィルターがHaidaやAurora Aperture(5/28現在kickstarterで進行中)などの海外メーカーより製品化されているのでそれを利用することも可能だ。今後はそれらも交えながらレビューを出来たら…と思うがどうなることやら。

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