チェコに行った話・プラハ編その2

日頃の行いというのはどういった点に現れるのか。海外鉄にとっては遠い出先での天気がその一つだろう。この旅でプラハには40時間あまりしか滞在しなかったためこの日が快晴だったのは非常に幸運だった。これだけ天気が良いと市内では建物の影を読むことが重要になるが、そこは京阪大津線沿線民。これくらい慣れっこだ、朝飯前だ…と言いたいが朝食は大人しくカフェで食べよう。カプチーノにパニーニ、どちらかというとパスタの国のようなメニューだが窓の外を行き交うタトラカーを眺めながらとる朝食はこの旅で一番の贅沢な時間に感じる。


さて、実は前日とあるタトラカーに出会っていた。数日前から運用入りしていた無印T3の6892+6921号車のペアである。未更新車で前面にはLED式の行先表示ではなく看板式のものを備えているのが一番の特徴であり、ひそかに狙っていた車両であった。運用は23系統で固定なため、確証はないが翌日も撮影できると期待していた。実際、朝食後に偶然にも走行している姿を目撃したためそのまま折り返しを狙うべくプラハ城の近くへ向かう。木漏れ日に当たる一瞬を狙ってみた。

昼前になると市内を南北に縦断する路線が狙い目となる。その中でも自動車との共用トンネルをくぐるこのスポットは渡航前から気になっていた撮影地だ。実は右上に要塞跡があるのだが、他の観光客から行き方を尋ねられるなどした。すまないがこちとら観光には来ていないのだ。反対側から登れるのでは?などと適当な返答をしてお茶を濁した。

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