どの国においても大都市間の特急というのは最新鋭の車両が導入されていて快適なものだ。ブルノからプラハへ向かうRailjetも3時間弱の移動は全く苦にならない。ちょうど京都から東京までの距離感だろうが、自席で食事はとれ運賃は安いので満足度は非常に高い。
そうして5日ぶりに戻ってきた首都プラハ。すでに空港バスの車内からは目にしていたものの至る所にタトラカーが蠢いているのはもはや壮観。塗装やパンタグラフの違いから少しモダンな様相を呈するブルノのT3と違いプラハっ子は従来のクリームに赤のツートンカラーを維持している。それもそのはず、タトラ社の工場はかつてこのプラハにあったらしい。
しかし同じように見えるプラハのT3でも実は非常に細かい分類がある。調べてみると上の8179号車はT3R.PV、下の8327号車はT3R.Pでどちらも更新車だが流用された部品が違うという。この辺りはTwitter界隈などにプロがいらっしゃるので各々検索してみてほしい。
ところでタトラT3と言えば顔の上にそびえ立つ大きな黄色いパンタグラフがトレードマーク。冷戦下、市街地を戦車が走行出来るよう感電防止策として架線の位置を上げたためだそうだが、それもこのようなトンネルでは例外。実はここは有名なガントレットなのだが、日が暮れると一変して怪しげな雰囲気になる。タトラカーが縮こまりながらのそりのそりとトンネルを進む様はどこか可愛らしい。
0コメント